めっとらいふぽてと

覚書で雑記でアフィブログ。

2018春 めっちゃ映画見たシーズン

こんにちは。ミリオンの二日目の後空港泊だったのでシンプルに体調が悪かったです。

比較的映画館行ったシーズンだったので書きます。

目次置いときましょう

リズと青い鳥(2回目)

なんで二回目言ってんねん!って言われますが芝居の情報量が多すぎて一回じゃ拾いきれないですアレは。

結末を知った後に序盤のシーンを見ると細々とした動作に各々の心境のメタファーのようなものが織り込まれてて、芸が細かい......人間の掘り下げがヤヴァい......ってなりました。

そして牛尾憲輔の作ったサントラ聞いたんですけど神ですね。みんな聞いて。

doublelead girlsが好き。味ついて美味しいですよ。

 

レディー・プレイヤー1

駄作もたまに生むみたいな扱いをうけている(らしい)(僕は中途半端な「カウボーイ&エイリアン」も好きだぞ!)スピルバーグ監督作品ですが、今回は超大作です。マジですごかった。これ2時間半か?時間短く歪めてるだろってくらいに飽きずに長時間見れた。

レディー・プレイヤー1、ゲームの中の世界と現実世界を行き来してゲームの中に隠された財宝を狙うっていう話なんですけど、ずっとゲームの中にいるわけでもなくかと言って現実世界で中だるみするわけでもなくっていうテンポ感のコントロールが素晴らしかったです。あと色んなオタクへのファンサービスが凄い。ガンダムとかAKIRAとかバンバカ出てくるし脳汁が出まくってる。

90年代あたりのことをよく知ってる人たちにはぶっ刺さる映画だと思います。是非に。

 

君の名前で僕を呼んで(原題:Call me by your name)

ほぼ直訳だけどマジでいいよね、この邦題。

これ友人が絶賛してたから見に行ったんですが凄かったです。

所謂ゲイの2人が一夏を過ごすっていう話なんですけど(はしょりすぎてる節があるので予告編見て欲しい)、何というか、美しい青春映画なんですよね。

彼らは惹かれ合い中を深めていくんですけど、そこらへんのなんとも感情表現が上手くいかない感じが若さ、青春って感じで素晴らしいです。

若干の性描写がリアリティ溢れてて苦手な方は苦手かもしれませんが、見れる方はぜひ見て欲しい一本。フランス映画っぽい(偏見)美しい風景と、主張しすぎないけど地味すぎて埋もれることのない音楽もグーです。サントラも合わせてお楽しみを。

あと、なんといっても青少年の成長が優しい世界の中で描かれるような作品って最近はレアな気がします。悪意を持ったものというのがほぼ存在しない世界での純粋な少年の成長を見てほしいです。宮下奈都さんの小説みたいな清廉さを感じた。

 

ゾンビロイド

クソ映画。見ないで欲しい。

テンポの悪い落とし所の見つからない映画でした。

控えめに言って虚無だった。

 

恋は雨上がりのように

原作漫画を最後まで読んで鳥肌が立ったので見に行きました。

原作漫画の実写化としてはかなり成功で、削る部分は削っていって〜って調整はうまくいってたと思います。あと主題歌好き(前回記事との重複)。

個人的には、インタビューでも言われてたとおり主人公がおっさんとの恋に浮かれているだけじゃあなくて、主人公は主人公の立場と葛藤と、おっさんはおっさんの立場と葛藤と闘っているっていうのが物語の軸になっているんですけども、映画のストーリーを見るとその側面が薄れているようでちょっと残念でした。まあ尺が足りないししゃあないね。

あと大泉洋がちゃんと”大人としての近藤”、”情けないおっさんとしての近藤”、“小説家を夢見ていた近藤”をちゃんと演じていて、水曜どうでしょうのアレとのギャップにちょっと笑った。大泉洋好き。

 

GODZILLA 決戦起動増殖都市

知る人ぞ知る虚淵脚本、ポリゴン・ピクチュアズ制作アニメゴジラ。三部作の中の二部目ですね。

一部は大した虚淵要素(虚淵要素って何だ?)も無く、めちゃくちゃカッコいいアクションシーンの連鎖の映画だった記憶があるのですが、二部目になって普通に凄かったこの映画の凄みが更に増したような感覚があります。

"ゴジラ"という存在が人間の科学技術から生まれた、というのがゴジラシリーズの核となる事実(だと僕は思っている。ゴジラはあまり知らないのです。)だと思うのですが、そこにメカゴジラの技術の話も併せることで、ゴジラと闘うとはどういうことなのか、人間が正しく生きるとはどういうことなのか、というような、"敵と闘うことで己の業を向き合うことになる"という虚淵脚本にありがちなパターンとうまくガッチリハマってかなりの破壊力を持つ映画になっていると思います。

そしてポリゴン・ピクチュアズのアニメーション技術凄い。3Dだからと侮るなかれ。終盤の絵図は妙なリアリティを感じてめちゃくちゃ手に汗握りました。というか震えていた。

ゴジラシリーズにおける問題作と呼ばれているこのシリーズですが、どんな決着の付け方をするのか楽しみです。

 

バーフバリ(絶叫上映)

は〜〜〜最高か?王を讃えよ!!!バーフバリ!!!バーフバリ!!!!

 

閑話休題

 

インド映画です。前編と後編の二部作です。とある王国の王様の映画なんですけど、めちゃめちゃ脳汁でまくる映画です。斬首!無双!逆転!みたいなキッズ大好き要素が盛りだくさん!!そして何故かCGとかが妙にチープでB級映画感出てるのがまた好きだった!!!映画のクオリティとかそういうのじゃないんだよ、コレは祭りだ!!!!という熱気を感じる映画でした。

ストーリーの熱さを負けてなく、王バーフバリの2代に渡る宿命、そしてその血に流れる高潔な精神を見せられる中々濃厚な王道ストーリーでした。初代バーフバリの死ぬシーンは普通に映画のシーンとして美しすぎて泣きかけた。

天神爆音映画祭というので爆音&絶叫上映をしていたのでそれに行きました。

(「絶叫上映」って何すればええのん?って聞いたら友人から「王を讃えよ」の一言だけ帰ってきた)

これほど絶叫上映に向いている映画はない!!!王が活躍するシーンで普通に歓声上げてました!!あとクマラに投げかけられる「頑張れ〜〜!!」という黄色い声!!頑張れオタク好きだぞ!!!!

という大興奮の絶叫上映の後の僕の写真載せときます。ご査収ください。

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これからも映画館行きてぇなぁ〜〜〜行きます。

ではまた。

ガッツリ書いてほしいことあったら言ってね。

    

 

 

最近聞いてる曲 20180620

おはよ

ミリオン5th良かった チケット取れたらまた行きたい

レドームのチケット当落めちゃくちゃ早くて焦ってるよ僕は

(ちなみに曲名にApple MusicのURLぶっこんでるので曲名クリックしたら聞けます。利便化。) 

 

1.フロントメモリー/鈴木瑛美子×亀田誠治

 

フロントメモリー

フロントメモリー

  • provided courtesy of iTunes

原作ファンだった「恋は雨上がりのように」の主題歌ですね。(この漫画マジで凄いので読んで欲しい。記事も書きたい。)映画見たよ。まあまあだった。

なんと漫画の作者が神聖かまってちゃんのファンだったらしく、作者の猛プッシュでコレが主題歌に起用。色々なモヤモヤを抱える漫画のタッチと凄いマッチしてかなり刺さります。聞いて。(映画見てから亀田誠治が歌ってないと気づいた 恥ずかしい)

 

2.テテ-tofubeats remix/近藤 晃央 

テテ -tofubeats remix

テテ -tofubeats remix

  • 近藤 晃央
  • エレクトロニック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ああ〜〜tofubeatsの音!!!

原曲のメロディーラインも好きだけどtofubeatsのゴリゴリ原曲をぶっ壊していくボーカルのサンプリングの仕方がバリ光ってると思います。

Remixをすこれ。良い文化だぞ。

 

3.WHOLE LOTTA LOVE/BiS

WHOLE LOTTA LOVE

WHOLE LOTTA LOVE

  • BiS
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 非常階段というノイズバンドとコラボしたというのを大昔にスガシカオさんのメルマガで見たっきり(記憶があやふやなので間違ってたらごめん)全く聞きもしてなかったのですが、コレは!すごい!!!アイドルだと侮るなかれ!!!!!!

9mm Parabellum Bulletみたいなちょっとダサカッコイイ感じのゴリゴリロックサウンド!!それに負けぬアイドルのボーカル!!!!!

9月に福岡に来るらしいしちょっと行ってみたい。ロックサウンドはいいぞ。

 

4.ベイサイド・スモーキングブルース/入間銃兎(CV.駒田航)

ベイサイド・スモーキングブルース

ベイサイド・スモーキングブルース

  • 入間銃兎(CV:駒田航)
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ただの女性向け2次ドル系コンテンツかと思いきや作曲陣がガチで話題を呼んでいるヒプノシスマイク。僕とよくオタクライブで連番する某猫のブログでも紹介されてましたけどこの曲はすごい。

声優にラップをさせる意味を完全に証明してる。ラップが上手いだけじゃあだめでちゃんと芝居らしい声の動きもコントロールできるような人にさせてこそのこの曲だと思います。マジでうまいな。僕はヨコハマディビジョンが好きだよ。

 

5.重金属製の女/椎名林檎

重金属製の女

重金属製の女

  • provided courtesy of iTunes

 

椎名林檎、最近は「長く短い祭」「丸ノ内サディスティック」「カーネーション」等あんまロックから離れてるイメージが世の中で流行してる気がしますがこの曲はマジでカッコいい。聞いて。

ちなみにですが氏のCDの歌詞カードはかなり凝っています。(曲ごとに違う文字組・英語詞には和訳付き・紙質にもこだわり)ぜひCDを買って聞いていただきたいところ。林檎博に行ってまた林檎様を拝みたい。 

 

こんくらいでいい???もっと書いてほしかったらクソリプ送ってもらえれば書きます。

ではここらへんで〜〜〜

 

 

 

最近聞いている曲 20180527

おはよう

めっとだよ バンドリ5thRoseliaの余韻が抜けきっていないよ

てか来週ミリオンライブマジ???

 

1.Candy/具島直子 (miss.G収録)

tofubeatsがブログで紹介してたアルバムの中の一曲。

古めのポップス特有の音めちゃくちゃ良くない?好き。

Candy

Candy

  • 具島直子
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

2.It's All Good/superorganism (superorganism収録)

 ボーカル日本人の多国籍バンド。

こういう若干退廃的な空気の流れてる曲大好きなんですよ。

It’s All Good

It’s All Good

  • provided courtesy of iTunes

 

3.如月/suzumoku (Ni収録)

若めの山崎まさよしみたいな人。

めっちゃカッコいいですね好きです。 

如月

如月

  • suzumoku
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

4.すべりだい/三浦大知 (アダムとイヴの林檎 収録)

椎名林檎のカバーだよ。こういう感じのドラム好き。

すべりだい

すべりだい

  • provided courtesy of iTunes

もうちょっと文章かけるように次は頑張るね

ではまた 

 

 

今週読んだエントリ 20180425-20180503

せっかくクソみたいに長い時間ネットサーフィンしてるので記録を残そうと思います。

 

 

痕跡器官”とされた脾臓の役割解明 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/1525/
技術の進歩によっていちいち結果変わっちゃいますし、いったい何が真に健康なのかわかんないすね。
正直長生きに意味を感じていないし、自分の気分の良い生き方ができれば良いかなって思います。

はてなブログ 目次の作り方 悩んでたのに驚くほど簡単だった - ラッ子くんLIFE
http://seaotterman.hatenablog.com/entry/2017/03/20/220353
はてなブログめっちゃ簡単じゃん かがくのちからってすげー!

アカデミックヤクザにキレられないためのLaTeX論文執筆メソッド on @Qiita
https://qiita.com/suigin/items/10960e516f2d44f6b6de
TeX関連調べてたらQiitaってのがあって、調べたら東京大学の情報系の大学院らしくてなるほどーって感じ。
パワーのある文面に対し内容は実践的。おもろー。

追記.Qiitaはエンジニア系のブログプラットフォームでこれの著者が東京大学の大学院の方です。誤解を招かないように追記しときます。

LaTeXコマンド集ー数式について
http://www.latex-cmd.com/equation/equation.html

実戦的和服術における荷物運搬法の検討 - Gentoo metalog
http://gentoo.hatenablog.com/entry/2017/05/29/150004
和服を買ったのでどんな風に荷物を運ぶべきかってので調べた一つ。
実践的和服術、めっちゃカッコよくない?

 

ラスベガスのre:Inventに風呂敷だけで行った話|Kazuhiro Ogura @goura

note(ノート) https://note.mu/goura/n/n49bee12e3891

上のエントリから派生して風呂敷運搬術について。

めっちゃカッコよくない?これで旅したい。

 

読んだ本「坊主失格」

勢いが良いうちに書けってじっちゃんも言ってた 書きます

 

ずっと昔々に、とある縁でNHKの番組に出させてもらいまして、その際にいた小池龍之介って方の話が超興味深かった(心や宗教の話をしているはずなのにある程度科学的な視点からお話をされる珍しい方だった)ので、本を買って読みました。

 

どん、その名も「坊主失格」。

ざっくばらんに覚え書き程度に読書録します。

 

この本は、元浄土真宗の坊さんによるエッセイに似た何かです。

主な活動として、

・こういうタイプの執筆

・テレビへの出演

・主としている瞑想の布教etc.......

あるらしいです。(この本で初めて人となりを知ったのでいまいち理解できてません)

それも結構ロックな方で、瞑想を人に布教するのをメインにしてるせいか、浄土真宗の宗派から外れることになったのやらなんとやら......という興味深い経歴を持っている方です。まぁこんな感じの方です。何かあれば調べてみてください。

 

で、本の内容なのですが、これはかなり一貫しています。

小池さんの人生を語りながら、仏教としてのどのような、苦痛を生み出す欲望である「煩悩」が存在するのかという点について細かく分類していくというのがひたすら書かれています。

もう生まれた頃からめっちゃ書かれてます。

 基本的にこの中では自分の失敗談から煩悩の仕組みを解説する、というのに内容が終始まとまっていて、「あ〜〜こういう欲あるよなこういうのしんどさのもとになるよな〜〜〜」みたいなのがほぼ最後までつらつら書かれてます。

小池さんの人生は結構特殊なもの(だと僕は思いました)なのですが、ここで解説されてる煩悩の内容は色々な人に当てはまるように一般化して書かれているので、僕は結構しんどい思いをしながら読みました。

この煩悩の仕組みはかなり整然と整理されていて、理解に落とし込みやすく、「煩悩って何だろう?」というのに興味がある方にはオススメできる本です。

 

しかし、この本を読んで一つだけ残念な点が。

小池さんの煩悩に対しての理解は進むのですが、最後の最後のオチと用意されたのが「瞑想で変われました」の一点張りであること。

『実践して無いのに批判するのは科学的ではない』と言ったことを述べられてはいるのですが、それにしてはアッサリ解決しすぎてる........

 

というわけで、途中までは結構興味深く読んでいたのですがちょっと残念な印象でした。

でも文体とかはスッキリしていて読みやすい本なのでよければ是非。

 

書評でした。あじゃしたー。

 

坊主失格 (幻冬舎文庫)

坊主失格 (幻冬舎文庫)

 

オタクなアニメ映画評「リズと青い鳥」

勢いが良いのでもういっちょ書きましょう。

リズと青い鳥、見ました。

結果から言うとサイコー。

これはあまりの人間味の滲み出ている感じにのぞみとみぞれのことしか

考えられなくなった限界オタクの僕。(気持ち悪いとか言わないで)

最高だった。語り尽くしてぇ。というわけで書きます。

  

 

 

って感じで行こうかと。ちゃんとした(280文字以上の文章で)作品についての文章を書くのは初めてです。

無知ゆえの失礼もあるかも。よろぴく。

 

1.そもそもリズと青い鳥とは

リズと青い鳥とは、現在公開中(丁度先週の金曜日に公開開始)の

京都アニメーション制作の長編アニメーション映画です。

監督は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(めっちゃ良いので見て欲しい)

(追記。この作品だと監督じゃなくて絵コンテだったねごめん)

たまこラブストーリー」(Apple Musicにこいのうたのフル尺あるので聞いて欲しい)

山田尚子

脚本は「映画けいおん!」(妹のお守りで見た記憶がある。天使にふれたよ!が好き)

「劇場版ガルパン(最終章じゃない方)」(めっちゃ良いオールスターバトルなので見て)

吉田玲子

キャラデザは「聲の形」(まだ見てない。不勉強ですまんの。)の西屋大志

音楽は「ピンポン」「デビルマン Crybaby」の牛尾憲輔

(マジで音楽格好良いので皆さん見ましょう)

というマジ豪華無双メンツによりお届けされてます。

原作は「響け!ユーフォニアム」の中の一編。

ラノベなんだけど凄いらしいね。(例によって不勉強)

ま〜〜じで申し訳ないんですが(映画見た後にちょびっと後悔した)

原作小説も"響け!"TVシリーズも一切見ていません。

TVシリーズ組が卒業して、一つ下の代の人たちの話らしいですね。

(見よう見ようと思ってるけどPrimeにもNetflixにもないので食指が伸びない。

ごめんね。いつか見るよ。)

 

 

ここで、お前はなんで前のTVシリーズ見てないのに映画見て感想語ってんのや!

というツッコミが新幹線のような速さで来そうですね。

ちょっと待ってください。ちゃんと理由があるんです。

(配信されてなかったからってのもあるけど)

まず、響け!とリズと青い鳥(以下リズで)ってのは

そもそもキャラデザから刷新されてて、(一緒に見た知人からするとマジで違うらしい)

山田監督も言ってたようにスピンオフとしての位置づけなんだけど、

一つの作品として完成させたいというスタンスで作られた作品なんですよ。

(公式サイトをご覧の通りタイトルにも響け!の冠がない)

っつーわけで独立した物語として楽しめるわけです。

というわけで「響け!見てねぇ!読んでねぇ!」って方、大丈夫です。

安心して見に行ってください。急いで下さい。

急げ。上映が小規模にならないうちに。

 

閑話休題。では物語について。僕が語らずともあらすじがあるのでまんま引用します。

あの子は青い鳥。広い空を自由に飛びまわることがあの子にとっての幸せ。だけど、私はひとり置いていかれるのが怖くて、あの子を鳥籠に閉じ込め、何も気づいていないふりをした。 北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美。高校三年生、二人の最後のコンクール。その自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。「なんだかこの曲、わたしたちみたい」 屈託もなくそう言ってソロを嬉しそうに吹く希美と、希美と過ごす日々に幸せを感じつつも終わりが近づくことを恐れるみぞれ。「親友」のはずの二人。しかし、オーボエとフルートのソロは上手くかみ合わず、距離を感じさせるものだった。

リズと青い鳥という曲のソロパートを掛け持つ二人の女の子の話です。

二人の関係はある種の百合とも言えるかもしれないっすね。

(僕は百合というジャンルに収めてしまうのがなんだか勿体なく感じましたが)

はい!さくひんしょうかいおわり!

 

2.感想(ネタバレ無し)

で、感想を書きたいんですよ僕は。

でも、どんな映画かな〜〜って検索してサーチして見たい人もいるじゃん?

というわけでネタバレ無しで作品の良さを語ります。

この作品、一言で言えば"文学性の高い作品"だと僕は感じました。

なんでそう感じたかをつらつらと書いていきますね。

たまこラブストーリーを見たときも同じ感想を抱いたんだけど、

最近の京都アニメーションには

"展開としてのプロットの密度よりも、心理描写の濃さを優先する"傾向が

めっっっちゃあるんじゃないかな〜〜と思ってます。

(この心理描写の濃さを"文学性"と表現させて頂いた)

多分今上映されてるコナンの映画とかに比べても圧倒的に何も起こっていない。

(語弊をい恐れずに言えば)

でもその分、学校の空気感、主人公二人の眼の芝居・脚の芝居・表情・動きとかの細かい気持ちや空気感とかが凄く丁寧に描かれていて、なんというか、アニメキャラだけど生きていて、その子の今後を想像したくなるような、そんな心地にさせられるリアリティが90分の中に詰まってました。

(多分僕は監督や脚本の方々のカット割りの意図を50%も感じ取れて言語化出来ていない気がする、それくらいに一つの出来事に対する描写が濃い。覚えきれない。)

 

多分この作品は万人受けしない。売れないかもしれない。

でもアニメという表現でここまで高く舞えるぜ。っていう職人の矜持を見せられるような作品です。見て。頼む。これくらいなら奢る。(全財産1000円だけど)

 

以下、文章にまとめるのが面倒で箇条書きにしためっちゃ細かいポイントリストです。

 

作画:凄い良い。入場特典に大きめのカードが貰えるので是非大きめのカバンを持っていって折り曲げないようにしてください。

 

音楽:牛尾様(勝手に敬称をつけさせていただいている)の劇伴は、「劇伴が聞こえないくらいに(MEが入っている瞬間、ない瞬間の区別がつかないくらい)」非常に自然な入りと演出とナントカと.......といった感じで、正にこの映画のための音楽を作られてるな、と感じました。(もう一回みたい)

 

声:めちゃくちゃ芝居がうまくてビビります。

僕はもう声の演技に圧倒されて事前に声優の名前は知っていたのですが聞こえる声が高校生の少女の声にしか聞こえなかったです。

みぞれちゃんってあまり喋らない子(これくらいの情報はネタバレにならないよね?)なんだけど、息遣いとかでの表現が凄いです。凄い。ヤバい。

あと、リズと青い鳥(こちらは役名)を一人二役でやってる方の演技は若干絵から離れてる気がしたんですが、これはやっぱジブリリスペクトですかね。それなら絵本の中の世界の方々の声を全員ジブリナイズして欲しい。

 

カット割り:分類が適当になってます。悪しからず。

作画といえば人物の作画に焦点が当たりがちですが、こちらの映画、風景や場所の描写もエグく空気感を出しています。僕と一緒に見た知人は「学校の、夏のにおいがした」という幻覚症状を訴えるほどでした。部活やってたやつなら絶対わかる。見て。

(追記:カット割とは厳密には違うという指摘を受けましたけど、カメラワークとか画角とかそういう画の表現という意味で使わせてもらってますん)

 

 

というわけでだいぶ語り尽くしたネタバレ回避部分です。

これより下はネタバレじゃんじゃんやるので見てない人は見ないでくださいな。

ほんとに見ないで!!ネタバレされてもまぁ良い映画なんだけどさ!!!

一応余白埋めに予告編貼っときます。


『リズと青い鳥』本予告 60秒ver.

みぞれかわいい。みぞ先輩って俺も呼びたい。

 

 

 

3.だいたいどんな映画だったか(ここからネタバレ)

まぁ2.の項で話した通りなんですが、正直出来事のプロットとしてはかなり削られてて、二人の距離感がどうなっているかという点がめちゃくちゃ濃密に描かれていました。

個人的にコンクール本番やプールの様子、各々の自宅等を一切移さずに学校の中だけで全てが完結し濃密に展開されている点を激推ししてます。ここまで濃密に書いてくれてしまったので僕の青春ソウルがグツグツに疼いて滅茶苦茶に胸を抑えながら号泣するという恥ずかしい結末に陥ったのは内緒です。

二人の距離感、というのもあるあるで、待ち受ける別離に対してどのようなスタンスを取っていくか、ということに対する変化という非常にわかりやすい構造で、二人の関係の欠片を自分と旧友に当てはめられるんじゃないかなぁ、と思いながら僕はやっぱり高校時代を思い出して泣いてました。

というより序盤のリズと青い鳥の絵本が出てきた瞬間に二人の別離を予感して泣いてました。

無限に物語が生み出され作品が創出される現代に置いて、プロットや展開の型などはある程度使い古されてるものですし、展開に対して特にこれといってここがヤベェ!って言うところが薄めだったと思います。(強いて言うなら高校3年生を題材にされた時点で胸のもぞもぞした部分を串刺しにされて泣くのは自明だった。)

 

結論:演出が凄く、心理描写の濃密さに特化していた青春映画

 

4.感想

いやなんか客観的に見ようとしてクールな視点になって書いてみた(そんなことはない)

3.なんですけどこの映画マジでサイコーなんですよ!って話で個人的に感じたことを書いていきます。

この映画、共依存系百合(百合に詳しくないからどう言われているかわからないけど)という分類にいる二人の物語らしいんですが、僕の感想としてはこれは百合ではないです。

いや、語弊があるか!百合という包括範囲を大きく超えた人間関係の話だなぁ!と思いました!

(追記。めっちゃ語弊生んでますね。百合だとは思うけどそれはミクロな話でマクロに捉えると人間なのでは?という視点です)

多分百合だけど百合じゃない、それよりも大きな何かを映し出している気がします。

何故かと言うと、彼女たちは2人の関係を映し出される映画の中にいる、といっても様々な葛藤を抱えてるわけです。(進路の話とかね)

それが間接的に2人の関係に絡み合っていくから作中の中で描写されたというのはある程度自明なんですが、やはりエンディングに近づくにつれその葛藤についてある程度の妥協であれ決着であれ区切りをつけて対応し、前へ進んでいくわけです。

ここの複雑怪奇で連動しあっていて難しくて完全に理解をし難い状況!これがキャラクター各々に描かれたリアリティの正体なんじゃあないのかッ!?って感じに僕は感じたのでやっぱこれは単なる百合ではない、って言っておきます。

正直一番胸に来たのはラストです。

お互い具体的には何も起こってはいないんですけど、

確実にお互いが自分の方向に真っ直ぐ向いている。

そしてお互いがお互いの存在に真っ直ぐ向き合っている。

それが「恋愛的な好き」であろうと「友情的な好き」であろうと、

真っ直ぐ向き合うその姿勢の美しさは変わらない訳です。

お互いが真っ直ぐ飛ぶ青い鳥の姿。

この美しさを描くためにそれ以前の約85分はあったんじゃあないのか、

と思うほどに清々しい気持ちで映画館を後にさせて頂きました。

やっぱ脆さを抱えつつ強くあろうとする人間は美しいよ。俺もこうなりてぇ。

 

5.一番好きなシーン

上げだしたらキリがないんですが息を飲んで心臓が止まりそうになった表現の豊かなシーンを一つ。

終盤、みぞれが青い鳥を手放す決心をした後の演奏のシーン。

みぞれのソロと掛け合うはずだったのぞみの演奏の描写。

音楽(演奏)、作画、カット割り、完璧でした。

トドメにのぞみが弱々しく演奏する時の息遣い。

のぞみのみぞれに対する羨望、

そしてみぞれの才能に対する絶望がクッキリと見えました。

(ここの演技がもうヤバい。僕も絶望させられるような心地になった)

演出No.1はこのシーンだと胸を張って言います。

 

6.最後に

こういう映画って結局、変化からなるものなので、"無常観"というのにも結びついているのかなぁなんて考えたりします。

というわけで僕の好きな曲の詩の一節を引用しておしまいにします。

いつまでも このままが良い それは嘘 間違ってる

重ねるユメ 重なる嘘 重なる愛 重なるリズム

――くるり「ワールズエンド・スーパーノヴァ

おしまい!5153文字を記録しためちゃ長文章になってしまった!

みんな見よう!サントラ買おう!主題歌もいいぞ!BD欲しい!線画集もな!

 

 

 

MacでLaTexの環境を求めてデジタルワールドを彷徨った話。

こんにちは。やっとこさ大学の授業に出れました。

 

 

今年から大量のレポート制作が始まるみたいなので

(しかも意外と数式が多くてワープロ使うなら面倒)、
噂に聞くLaTexたる文字組システムの導入に走りました。

 

色々試したんですが、プログラミングなんてprintfしか知らないような

パソコンのシステム弱者なのでクソ苦戦しました。

隣でデジモンのゲームをやる友人とデジタルワールドをさまよい

やっとこさたどり着くに約数日。

めっちゃ時間を溶かしたので僕が簡単に導入できた

Atomという文字エディタを使ったlaTex環境の整備に励もうと思います。

 

 

1.はじめに 

まず、Latexで色々やる時に必要なのをざっくり纏めます
LaTex
(コードをpdfとか画像フォルダに変換する時に必要なプログラム一式)
Atom
(文字エディタ。
LatexでPDFファイル作る時はぶっちゃけ必要ないけど

メモ帳でコードをダラダラ書くのはきついので何か文字エディタを入れよう。)
Atomプラグイン
(文字エディタのソフトからLatexでそんまんま出力できるようにするためのやつ)

投稿から30分後くらいの追記。LaTexの文字エディタは色々あるけど、AtomはPDFプレビューがリアルタイムで出来たり、PDFに出力する際の面倒な作業を省略できたりしてめっちゃアドです。比較対象は無いですがオススメです。

 

 

で、まず参考にしたのがこのサイトです(無断リンク失礼)
このサイトでは、MacTexっていうLaTexのプログラムが

オールインワンになったやつをターミナル経由でインストールして、
その後にAtomLaTexを利用できるようにしよう!!ってサイトなんですが......

 

2.MacTexはPKG形式でのインストールを推奨

ここで僕はターミナル経由でのMacTexのインストールに挫折しました。
どう挫折したかと言うと、インストール中にファイル名が違ったか何かで

途中でインストールが止まり、
かといってターミナルのエラーログを解読し対策するわけにも行かず.......
というわけで、なんとかLocalファイルの中を漁り

インストール途中のLaTexファイルの数々を消去、振り出しに戻ります。

 

 

という経験を踏まえ、僕みたいなTex初心者はMacTexからのインストールを

オススメします。
PKG形式のインストールなので

多分そこそこのMacユーザの方が慣れているでしょうし、安全です。
(ターミナル経由でインストールするメリットも大きくあるわけではないですし)

というわけでこちらはMacTexのダウンロードページ。

 

ここのPKGファイルを使えば簡単にMacTexは導入できます。

 

3.Atomについて

これをインストールすれば、

あとはAtomのインストール及びLaTexを使って

Pdfを作るように設定してあげるだけなので楽チンです。
前述のブログをどうぞ。

 

 

まぁこんな感じで、無事インストールすることが出来ました。
これでちょくちょく快適に数式を書いていければ気持ちが良いですね。
(コードを書く上で挫折するかもという可能性は否めませんが。)

ではではこんな感じで。ではまた。

 

 

 補足

P.S.僕がMacTexをターミナル経由でインストールした時、

どうやってインストール途中のMacTexのファイルの数々を消去したか

一応雑に覚え書きしておきます。
(MacTexはえげつなく容量食うので消さないとやってられないです)
Macでは基本的にシステムファイルが隠れてて見つからないので、

Finderの「フォルダへ移動」(Shift+Command+G)で「/usr」と打ち

隠しフォルダに侵入しました。
そっから「tex」で検索をかけて、

明らかにtex固有のフォルダである部分を全消去しました(大丈夫かこの方法?)
僕みたいに残り容量が10GBくらいしかない難民の方々は是非ご活用ください。

 

 

P.S. P.S.LaTexでもLatexでもなくLaTeXとじゃというツッコミが来た。

ごめんよLaTeX君。これからのレポート地獄に付き合ってくれ。

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