めっとらいふぽてと

覚書で雑記でアフィブログ。

ココベース/花澤香菜

久々にブログ更新しますめっとです。

 

今回紹介するのは花澤香菜さんの3月発売のアルバム「ココベース」。

説明するよりニュースサイトのリンクを見てもらったほうが早いので貼っておきます。

ちなみに仙台にこのアルバムツアーに行きました。その件も含めてブログを綴っていこうと思います。

おわかりいただけただろうか。

楽曲提供アーティストは、花澤香菜が影響を受けたという山内総一郎フジファブリック)、槇原敬之橋本絵莉子チャットモンチー)、浜野謙太(在日ファンク)、オカモトショウ&オカモトコウキ(OKAMOTO’S)、大貫妙子岡村靖幸水野良樹いきものがかり)、関取花真島昌利ザ・クロマニヨンズ/ましまろ)、ハルナ、ENA☆。※アルバム楽曲収録順

 とんでもないメンツが集まってます。

ココベースが凄い点はここだけじゃないんですよ。

プロデューサーが佐橋佳幸さんなんですよ。どんな方かわからない方はWikiでも見ておいてください。

正直、僕が参加アーティストが〜とかプロデューサーが〜とか語った時点でそんな点には誰しもが注目しているし意味がないと思うので僕としての感想を語っていきますね。

 

楽曲としての強度

聞いていただければわかるのですが、楽曲としての強度が殆どのトラックにおいて高いです。"マイ・ソング"はイントロのギターの時点でフジファブリック山内さんが楽曲提供しているその意味を見出していますし、槇原さん提供の"大丈夫"はほぼマッキーの曲。チャットモンチー橋本さんの提供する"おとな人間"はチャットモンチー特有の寂しい感じやなんとも言えない女性らしい強さが滲み出ています。

後付のように補足をしますが、今回のツアーパンフレットにおいてプロヂューサーの佐橋さんは「職業作曲家とは違う、アーティストとしての味が出るような楽曲の味を出していきたい」といったことを仰られていて、その狙いが見事に最初の一音目から滲み出ているアルバムになっていると思います。パン(在日ファンク浜野謙太提供)やChange!(OKAMOTO'Sのメンバー提供)ではOKAMOTO'Sがバンドメンバーとして加わったようで。そういう意味でも、花澤香菜という声優のアルバムと言うよりも、提供アーティストの集合したコンピレーション・アルバムのような楽しさも見せてくれる一品です。

面白いのは曲ごとに全然違う音がなってるのに繋がりが感じられるようなアルバムの曲順・マスタリングですね。若干のブレもありながら平均の音をぶち抜くように作られている気がします。花澤香菜さんの声が中心にあるからかも知れませんが。

 

花澤香菜という歌手の表現力

僕は提供アーティスト目当てでアルバムを購入したのですが、花澤さん自身の表現力が凄く説得力の有るもので驚きました。マイ・ソングではしっかり芯のある意志のある人の声を、大丈夫では人をそっと支え背中を押す立場のような優しい歌声を、おとな人間では寂しさに駆られながら静かに歩みだす女性の歌声を、パンでは打って変わって歌詞の内容を全く気にしないような(語弊があるかも知れませんが)リズム重視の踊るような歌声を......と言ったように、非常に歌声で表現する人としてのポテンシャルを高く感じました。(もしかしたら花澤さん希望の参加アーティストだったということでそういう点に関する意欲が高かったのかも知れませんね)

 

お気に入りの曲

名盤から曲を選ぶというのも無粋ですがアルバムの中から数曲選んでご紹介しましょう。

マイ・ソング

フジファブリックって爽やかさが突き抜けるような楽曲とちょっと後ろを振り返りながら自分の歩んだ道を確かめるような曲があると思うのですが、コレは前者です。アルバムの最初に相応しい爽やかな曲になっています。オタクなので"甘い甘い言葉を頂戴"を花澤香菜の声で言われるとドキッとします。

大丈夫

とりあえず聞いてくれ。

ただの槇原敬之

ただの槇原敬之だけではなく、花澤さんの軽やかな歌い方も併せて200%フルパワーの槇原敬之楽曲くらいまでになっているのがこの曲です。オタクっぽく歌詞引用をするのですが

心に響く声だけを

信じて歩き出せば

全てを白く隠してた

霧が少しずつ晴れて

大好きな街が広がっていくよ

という歌詞がサビのラストにあるの、天才じゃないですか?天才だと思います。

花澤さんの歌うメインのメロディーも良いのですが、サビになるに連れてどんどん転調していくギターリフも非常に気持ち良いので必聴です。

おとな人間

チャットモンチー。非常に良い。

恥ずかしいことが恥ずかしいのよ

こんなに複雑な感情を簡単な言葉で表現するところがチャットモンチー〜〜〜!!!ってなりました、一生ついていきます。

 

余談なのですが"染まるよ"というチャットモンチーの楽曲を佐橋さんのギターと花澤さんのボーカルだけのアコースティック編成でカバーされて僕は発狂しました。

染まるよの歌詞にある

大人だから一度くらい 煙草を吸ってみたくなって

月明かりに照らされたら 悪い事しているみたいだ

というのを花澤さんの通る声でちょっと切なげに言われると非常に良いですね、僕の性癖です。(いやらしい意味ではなくて)

MCで散々話されていたのですが、花澤香菜さん自身が30代に入り、自身が世の中でどういう風に......という社会に生きる人らしい葛藤抱えているらしいというのを話した後に聞くと尚更橋本さんの作詞作曲が光るように感じられますね。いや〜〜〜良い!!

パン

イントロのホーンから感じる浜野謙太〜〜〜〜!!!!!!!

あ〜〜〜〜〜!!!!!!!!(聞いてください)

 

ライブに行った感想

仙台という福岡から遠く離れた地へライブ遠征へ行った僕なのですが、正直言って

「マジで行ってよかった」

と思うくらいには素晴らしく清々しい思いでいます。今年行ったライブの中で特に良かったのはsuperorganismやWake Up Girls!(詳しく説明しろ!というコメントがあればブログをまた書きます)なのですが、それを抜くかも知れないというレベルで気持ちの良いライブでした。守銭奴なのに3000円もするパンフレットを買うレベルで良かったです。

良かった点で言いますと

・音源とほぼ変わらない花澤香菜さんのボーカルパフォーマンス

・佐橋さん監修のバンドサウンド

ユーフォニアムやフリューゲルホーンの出てくる豪華な編成

・原曲から更にアップデートしたバンドサウンド(2回目の言及)

なのですが、それ以外にも「ココベース」外の名曲も聞けた点も有ると思います。

そのなかでも大好きなのが「恋する惑星」「Brand New Days!」「25 Hours a Day」あたりですかね。北川勝利さんの提供曲およびROUND TABLEの楽曲は好きなのですが、その中でもカッチリしたリズムキープと美メロは花澤香菜さんの歌声に非常にマッチしていると思います。や、脳が溶ける。ずっと聞いていたい。

あとは恋愛サーキュレーションの間奏の「ぱ〜ぱらっぱぱ〜っぱっ」というフレーズをフリューゲルホーンで再現してたのが狂気じみてるなと思いました。息続く?大丈夫?

 

そういえば一つライブのMC中のエピソードをひとつ。

ココベースの中に「おしえて」という曲があるのですが、それに対するアンサーとして「私をどんな気持ちで育ててくれたのか、どう育ててくれたのかというのをよく考える」という気持ちを込めての「おしえて」という曲のオーダーだったという話を聞いて腑に落ちました。

親への感謝の歌というのはどの時代でも無限に湧いてくるものではありますが、気づけばおとなになってしまっている我々に対して、親になった時どうだった?おしえて?と聞くというのは非常に核をつく視点なのかなと。目の付け所がシャープですよね、その話を聞いてこの曲が大好きになりました。

 

 

そんな調子で花澤香菜のアルバムを聞きライブに行ったのですが、もう一度行きたくなる、そんな素晴らしいライブでした。皆さん是非オススメです。後ろに花澤香菜限界オタクがいたのが面白かったです。

 

P.S.花澤香菜の声でドラムの元ネタはほとんど「Brand New Days!」です。是非聞いてね。

P.S.2.恋する惑星/花澤香菜 をアラームにすると押し付けがましくない素晴らしい目覚めが保証されると思います。是非。