めっとらいふぽてと

覚書で雑記でアフィブログ。

「未来のミライ」試写会に行った。

よっすめっとだよ。

細田守作品の中では時をかける少女が一番好きだよ。

 

未来のミライ、試写会行ってきました。

mirai-no-mirai.jp

細田守監督と上白石萌歌さんの舞台挨拶があるということでやったー!ってなって前三列目取ったんですが、一緒に来る友人が映画館間違えてキレそうになりました。遅刻して後で入ったので舞台挨拶は後ろから眺める形に。

あと、細田守監督が上白石さんのこと「萌歌ちゃん」って言っててすっげぇおっさんくさいなってなりました。(年の差からしてその呼び名は妥当という話ではある)

 

そんなわけで感想をば。

 

 

未来のミライ、番宣のビジュアルみた時点ではミライちゃんとくんちゃんの物語なのかな、と想像させる感じですが、蓋を開けてみるとそこにあるのは家族の物語でした。全体的に、くんちゃんとその家族の成長、がテーマになっていそうです。意外とミライちゃん以外へのフォーカスもちゃんと合わさっていて、家族全体にうまくフォーカスされていると思います。監督が子供を育てた経験をもこの物語の要素になっている、みたいなことをおっしゃられてはいましたが、家族向けとして見られるという意識があったのかもしれませんね。家族で見るにはピッタリだと思います。

で、本編に関してですが、かなり丁寧に進められている印象を感じました。元々小さい子供が主人公なので、できることに限りがあるというのもありますが、かなり小さな世界で物語は進んでいきます。その中でのくんちゃんの成長や、父や母の成長がメインです。その中での空気感や時間の流れ方に、凄く家庭を感じられました。

何故か僕も知人も半分徹夜状態で行ったのですが(試写会を何だと思ってるんだ)全く寝なかったです。90分ちょっとの映画の中でもダレるシーンがほとんどなく、テンポ良く進んでいました。お家芸でもある特殊なカメラワークも健在。序盤のミライちゃんが生まれてすぐの子育ての時のカメラワークとか好きです。PAN芸が進化しています。

ただ、僕としては落とし方が微妙に感じました。細田守監督作品だと、毎回ストーリーが急速に進行するポイントが有るのですが、そこと以前までの流れの雰囲気がちょっと乖離していて、僕みたいに細かいこと考えちゃう人だと興ざめしかねません。

 

だいたいこんな感じです。Twitterにも書いてたんですが、終盤以外はかなり丁寧で好きな流れだったので93点くらいの感触です。これは良い映画。

 

細かい部分話します。こっから詳しい話が入るのでネタバレ避けたい人避けたほうが良いかも。

 

 

 

 

 

序盤映画見ててめっちゃ思ったんですけど、小さい子供の動きってめっちゃ特徴的ですね。なんというか、重心が普通の人より小さいというか.......その動きの特徴が凄い綺麗に作画に反映されていて、アニメを介して幼児の、ここから大人になるなんて信じられないなってくらいの神秘性を感じました。幼児に対する描写が"本物"っぽい。動きが終始良かったです。

 

ミライのミライちゃんめっちゃかわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!細田作品の女の子、表情も動きも何もかも健康的なカラッと乾いた夏をイメージさせるような清涼感があってマジで好き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!思ったより出番少なくてストーリー的にはこれが一番なんだってわかるけどもっと見たかった〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

閑話休題

 

はい、でこれは家族の話なんですが、主人公であるくぅちゃんの描写もさることながら、親に対する描写も結構濃いです。というよりくうちゃんくらいの子供は素直で学んだことを結構すぐ聞く気がするので親のほうが描写の方は濃いかもしれない。その中でも星野源が演じる父親は結構好きです。

今作での父親に関しては、僕の親は凄い立派な親だったと思っていますが、親って子供が見ている以上に情けない存在なんだろうなぁ、という部分がかなりうまく表現できていると思います。親として、ではなく等身大の不完全な人間として父親を頑張ろうとする姿は現実に即していて結構好きでした。というより、星野源、仕事はできるけどプライベートダメダメみたいな役が似合いますね。

それと、子供ってすぐ大きくなるんだなぁ、と言ったところや、幼児の持っている神秘的なオーラとかが結構丁寧に書かれてて好きです。あと、これは監督が言われてた話なんですが「命が繋がっていく」感じがあとに残るような、この先も物語は続いていくんだろうなぁという余韻が残るような良さがあります。

 

 

 

ラストの雰囲気別ゲー感はあれだけど、全体的にオススメです!!!!

 

あと冒頭山下達郎とエンディング山下達郎が最高!!!!!

地中海サウンド(音の乾き方がそんな感じなので勝手に呼んでる)聞いて涼しくなろうな!!!!!!

 

ほなまた。

 

追記

非常にゆっくり丁寧な描写の作品、と最初のあたりで述べたのですが、他作品と比べても家族の成長って明らかなる起承転結が少なく、そもそもの脚本自体をゆっくりにせざるを得ない構造になってるからゆっくりなんでしょうね。他の細田作品と比べてもここは構造的に一線を画していると思います。なんというか雰囲気作りのためのエピソードを挟むことが多いのですが、それ自体が物語の主軸に取り込まれてるお陰でそのエピソード自体が重要な、短編集のような構造になっていたような気がします。